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あらすじ
ある大学の研究室で、「心を可視化する機械」の開発が行われていたが、
実験中に事故が起こり、開発者の三島草一が意識不明のまま目覚めなくなる。
共同研究者で草一の妻の碧は開発を続け、草一の心の可視化を試みていた。
成果を出さない開発を疎ましく思う大学側は、機械の調査という名目で、
真崎トオルを研究室に送り込む。
トオルは、機械に魅了され、また徐々に碧に惹かれ、
機械開発に加担していった…
「心を可視化することができる機械」を巡る3人の男女の物語。
眠ってしまって目覚めない夫・草一。
草一の心を見ようとする研究者・三島碧。
碧に惹かれる真崎トオル。
真崎トオルは、碧を手にしたいという欲望を持ちながらも、相手にとって何が一番幸せかを考えている。
心として姿を表す草一は、目覚めることのない、自分を思い続ける碧への別れの言葉を見つけられずにいる…
報われない、手に入らない思いを抱えた3人たちが迎える決着は…?
報われず、届かない…それでも生まれてしまった感情や心の行き場はあるのか。
心の中で、祈りのように思うことが、いつかどこかで他人に届くことがあるのだろうか。
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